飲食店のメニューのデザインで、押さえるべき3つのポイント

飲食店において、メニューの作成に悩む経営者は多いようです。

そのためこの記事では、メニューデザインとは何かそもそもメニューはなぜ重要かという根本の部分からお話をさせていただきます。

またメニューを作成するうえで押さえるべきポイントについても解説いたします。

この記事がメニューを作成する一助になれば幸いです。

飲食店のメニューは提案書

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飲食店のメニューは商品名を並べた料理の「説明書」ではありません。
店の売り上げや、フードやドリンクの販売数を左右する「提案書」です。

看板と同じくらい力を入れて制作する店舗がほとんどです。
優れたデザインのメニュー表は、お客様に注力商品をしっかり提案して売り上げに大きな影響を及ぼすからです。

例えば料理名をただ並べただけでは、料理の良さが伝わらず、お客様も何を頼んでよいかわからなくて迷います。

当然一押しのメニューや、利益率の高いメニューが売れる・売れないは運任せになってしまいます。
また料理名がただ箇条書きのメニューを見て、フード・ドリンク、また店舗に魅力を感じるでしょうか?

つまりメニューのデザインが悪いと、販売したい商品の売り上げは運任せになり、店舗のブランディングにもマイナスの影響を及ぼします。

ですのでお客様目線に立ち、しっかり「提案」できる優れたデザインのメニュー制作が、売り上げと純利益に大きく貢献します。

ドリンクメニューにもしっかりこだわるべき

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メニューは売り上げを左右するお客様への提案書です。
そのためグランドメニューのメニュー表にはこだわる店舗が多いですが、ドリンクだと少し手抜きになっている飲食店が多いです。
ですがそれは間違いです。ドリンクメニューこそ重要です。

テーブルレストランだとドリンクの売上比率は20%、居酒屋だと40%、喫茶店やバーだと85%が妥当であると言われています。

居酒屋や喫茶店・バーに比べ、テーブルレストランでは、ドリンクメインのお客様はぐっと減ります。
ですがメインの料理を引き立てる存在として、とても重要です。
そのためテーブルレストランであっても、「ドリンクメニューは商品名の羅列で済ませていい」ということはありません。

これに対し「ドリンクに関しては、フロアスタッフが提案をすればいい」という意見もあると思います。もちろん、可能であれば問題ございません。
しかしフロアスタッフが多忙のときでも、自動で提案してくれるため、メニューにこだわるほうが確実性が増すことは間違いないでしょう。

また、ドリンクの売上比率の高い喫茶店や居酒屋でも、フードメニューに比べドリンクメニューが質素な店舗が多い現状があります。これも適切とはいいがたく、両メニューともに提案力をもっているべきです。

メニュー表作成の3つのポイント

料理名・ソフトドリンク名をただ羅列しても、メニューは提案書になりません。
提案を成功させるには、押さえるべきポイントがありますので、ご紹介いたします。


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店舗のコンセプトと、メニューデザインを一致させる必要があります。
店舗のメインターゲットが若い女性のお客様なら、メニューも同じように若い女性のお客様にささるデザインにしなければなりません。
メニュー=提案書である以上、どんなお客様に自店舗のサービスを提案するかを、しっかり意識することが重要です。

この「お客様目線」を失ってしまうと、売り上げにほぼ間違いなくマイナスの影響を及ぼします。

自店舗がターゲットとしている客層と、メニューデザインがささるターゲット層を一致させ、作成することが大切です。

文章と写真にこだわる

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文章と写真はメニュー作りの基本中の基本であり、最も重要な部分です。

料理名と金額だけを羅列してもお客様には響きません。
想像しやすい文章と瑞々しい料理の写真が、お客様の食欲を刺激し、注文につながります。

文章では、食感や香りなどの味のイメージ、産地や調理法などを細かく記載することで、想像を刺激しましょう。

具体的には食感では「もちもちした食感」や「コリコリした歯応え」、産地であれば「北海道の釧路産のカニをふんだんに使った」などと記載することで、味のイメージが伝わり、食欲が刺激されます。

写真では、「料理は目から楽しむ」という言葉がある通り、見栄えのいい華やかな写真を載せるといいでしょう。

一枚だけではなく、様々な角度から撮影した写真を載せることで、より想像力を刺激することができます。

フードペアリングを考える

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フードペアリングとは、味わいや香りの相性がよいフードとドリンクの組み合わせのことです。

例えばワインとチーズ、ワインと肉料理がわかりやすいでしょう。

例えばスターバックスではフードペアリングのためだけのページを用意しています。フードペアリングを意識することで、お客様にフードの面でも、ドリンクの面でも、素晴らしい提案を行うことができます。

喫茶店では例えば、苦めのインドネシア産コーヒーと、濃厚なチョコレートの洋菓子のペアリング、香りが華やかなアフリカ産コーヒーとドライフルーツのフードペアリングなどを載せるとよいでしょう。

さらに食欲をそそる文章や写真を掲載することで、さらなる売り上げアップを狙うことができます。

無料テンプレートよりプロに発注するほうがいい

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無料テンプレートは便利だが「提案書」とはなりにくい

メニューは提案書であることと、押さえるべきポイントについてお話しさせていただきました。ですが意識すべき点がわかっても、自分で0から作ることは非常に難しいです。

現在は、メニュー表を簡単に作れるアプリや、一部を書き換えるだけで使えるエクセル製メニュー表テンプレートが用意されています。
例えばメニュー作成アプリでは、androidやiPhoneで簡単にフードとドリンクのメニューを作成できます。
おしゃれなテンプレートが数多く用意されており、写真の素材も多数収録されているので、誰でも簡単にそれなりのメニューが作れます。

つまりメニューの作成自体は簡単にできます。
ですが「お客様への提案書」であるメニュー作成はノウハウがないとかなり難しいのが現実です。

実際、無料の制作アプリで作られたメニューは見た目はおしゃれです。ですがお店のコンセプトに全くあっていなかったり、フードメニューはやたらゴテゴテ凝っているのにドリンクメニューが手抜きだったりということが多々あります。

プロに制作を依頼するメリット

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メニューは、看板と同じくらいの時間と手間をかけて作り上げるべきです。

メニューの良し悪しで、店舗の売り上げが実際に変わるためです。
ですが的確な提案ができるメニューを作成するには技術が必要です。

例えば撮影です。
食欲をそそる写真の撮影には、経験も必要です。
また画像編集スキル、優秀な編集ソフトも必要です。

視線誘導のテクニックも必要になります。
人の視線は、アルファベットのZを描くようにまず左上に行き、その後に右上に移ります。
そのため黙ってても売れる商品は右下、販売に注力したい商品は左上に配置することが基本です。

これらを学び実践するとなると、大変な作業量となります。
また無料テンプレートで作成したメニューは、残念ながらほとんどの場合、プロが作り上げたメニューにはかないません。
ノウハウと豊富な経験を持つプロに依頼することで「提案力」があり、「店舗のコンセプトにぴったりな」メニューの作成が可能です。

まとめ

・メニューは「説明書」ではなく「提案書」
・作成のコツは1.コンセプトに合わせること 2.写真にこだわること 3.フードペアリングを考えること
・提案力のあるメニューを作成したいならノウハウを持つプロに依頼するほうが確実

「ノウハウを持つプロ」に頼むのであれば、ぜひ「株式会社リガレーヴ」にお任せください。

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